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作左衛門 江戸見聞記 参

早速、新吉原、パートスリーでやす~(^^)

二会目の日は「裏を返す」ですな。前回同様、桐島が花魁道中を経て寿屋へやってめえりやす。
現在の飲み屋さんでも「裏を返す」という言葉は使われているようでやすな。
「裏」でも、桐島は遊客の座敷に揚がり座ってやす。
前回と違うのは、ほんの少し喋り、ものを食い、相手の顔を見てくれやす。
太鼓持ちが座を沸かせて……で、二会目は終わり~(・・)。あちゃ~でやす。

さて、三回目がいよいよ「馴染み」となりやす。
しかし桐島が来るとは限りやせん。
桐島は花魁としてモテモテでやすから、他の馴染み客の所へ行ってやす。
で、桐島は「名代」として妹格の遊女をつかわしやす。
この妹分をつかわしたということは、多少なりとも脈があるということでやす。
この時点で脈がないと、誰も来てくれずあきらめるのみでやす。
「あちきは行けんす。代わりの者で楽しんでくんなまし~」と言うわけでやすな。
しかし、その妹分の遊女には、手を触れてはいけません。
そして、「代わりだから揚げ代をまけてくれ」なんぞという野暮も言ってはいけません。
ここは、ただ鷹揚に黙ってお足の銭だけ払ってスパっと帰りやす。

―来月の分だと 五両置き
という川柳がありやす。五両(約50万円)でやす~(TT)

四会目にやっと桐島が現れ、めでたく床入りとなりやすが、
ここでも「床花(とこばな)」という祝儀を花魁にはずみます。
五両(50万円)から十両(100万円)のチップでやすな。
一流の花魁が相手だと初会から床入りまでに百両(1000万円)は飛んでしまうという遊びでやす。
あっしは段々と腹が立って来やした~
これで「桐島が気に入った!身請け(みうけ)するぞ!」ということになるとまたまた銭がかかります。
「身請け」は吉原のビッグイベントのひとつで、花魁も桐島クラスになると、
身請け代は八百両(8000万円)から千両(1億円)でやす。

ちなみに幕府はあまりにも金がかかり過ぎると、寛政の改革(1787~)で
「五百両(5000万円)以上使っては駄目じゃ!」というお触れをだしやした。
……しかし、んなお定め(法律)を守る奴ぁいやせんでした。
「千両花魁」は後をたちません~。

さて、一旦「馴染み」となると、花魁の手練手管が始まりやす。
馴染みになるということは、「擬似夫婦」になったということでやす。
馴染み客のために、腕に刺青(いれずみ)をしたり(例の「長次郎 命」みたいな刺青でやす)、
起請文を書いたりしやす。起請文は仮の夫婦の婚姻届みてえなもんで、
午王宝印(ごおうほういん)と書いた護符に「嘘偽りはありません」と署名し遊客に渡したり、
客の前で飲んだりしました。
また「また今度来てくんなまし~。はい、指きり★」も、しやした。
あの嘘ついたら針千本飲~ます、指切った♪でやす。
花魁達は本当に小指を切って香箱に入れ、相手に贈ったりしやす。き、強烈でやす~(TへT)
でもそのときの馴染み客と別れ、次の馴染みができても指切りなんざ何回もできやせん。
そんなときは、死人の指を買ったり、粉細工の指を買ったりしやした。
むやみに「指きりげんまん」はしない方がいいでやすな~(笑)
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上 指切り「大晦日曙草紙」より
      剃刀を小指に当て鉄瓶を振り下ろそうとしてやす


高級花魁に高尾太夫という花魁がいやす。吉原第一の名妓として名高い花魁でやす。
三浦屋抱えの一位の名跡で、そのときの高尾が身請けされると二番目の花魁が高尾を継ぎます。
この高尾は十一代続いたと言われ、各高尾の話しは芝居になったり、浄瑠璃になったりしてやす。
もっとも有名な話しは、仙台、伊達綱宗(だてつなむね)公が身請けした仙台高尾でやす。
身請けされながらも、よっぽど綱宗公を気にいらなかったらしく、逆らい続けやした。
綱宗公もとうとう頭に来て、
高尾は大川(隅田川)の船上で鮟鱇(あんこう)の吊るし切りにされてしまいやした~。
img_1110010_29263962_1.jpg

上 仙台高尾「百化帖準擬本草」より
      このために船まで設えたようでやすな~

また、榊原高尾は、姫路の城主、榊原政岑(さかきばらまさみね)公が白昼堂々と吉原に通い、
千八百両(1億8000万円……!)で身請けされやした。
それを知った幕府は「そりゃあまりにも、使い過ぎでねえのかい?」と咎められ、
領地替えさせられ越後(新潟)へ飛ばされてしまいやす。
榊原高尾はその罪は、自分のせいだと思い、尼になってしまいました。
駄染(だぞめ)高尾というのもおりやした。藍問屋の九朗兵衛に身請けされやす。
駄染めとは多色で染めた高級染物と違い、紺一色で染めたものをいいやす。
この高尾は町人の家に馴染み、苦労しながらも幸せになるという、珍しく純愛物語となってやす。
身請けされた花魁は、高尾のようにいろいろな物語があったようでやす~。

ありんす言葉という吉原独特の言葉がありんす~(笑)
これは、地方出身者の遊女が多いため、お国訛りを誤魔化すために生まれたといわれてやす。
吉原の中ではみな同じようなありんす言葉を使ってるように思われがちでやすが、
実は見世ごとに微妙に違っておりやした。
だから、通はその言葉を使う遊女はどこそこの見世とすぐに分かりやす。
大見世の松葉屋では、「おす」でやす。「ようござります」→「ようおす」
丁子屋は、「ざんす」。「ようござります」→「ようござんす」
扇屋は、「だんす」。「ようござります」→「ようだんす~」
中満字屋は「まし」。「こっちに来てください」→「こっちにきなまし~」
久喜満字屋、「なんし」。「こっちに来てください」→「こっちにきなんし~」
てな具合でやす。
どの大見世もほんの少し京言葉のイントネーションを取り入れて高級感を漂わせておりやす。
また、自分のことを「わちき」と言いやすが、本当は「わっち」で、
侠客などが使う威勢のいい男言葉でやす。
綺麗なお姉さんが逆に男っぽい言葉遣いをすると色気が増して見えたためでやす~(^^)

―ありんすで 嫁にきなんしたが 里が知れ
でやすな~

コメント

子供の頃何故か、花魁言葉を話してました・・・なんでだったんだろ?
by: alalanet * 2006/03/18 13:30 * URL [ 編集] | UP↑

花魁の指きり恐怖!!
by: サバヤッコ * 2007/01/28 19:04 * URL [ 編集] | UP↑
サバヤッコ殿
こんばんは。
初めまして。
長文を読んでいただき、ありがとうございます。
指切りは恐いですね。
なにせ、本当に切っちゃうわけで……
by: 作左 * 2007/01/28 21:48 * URL [ 編集] | UP↑

遅くなりましたが、初めまして

小指をもらった殿方は、
その小指をどうするのでしょうか。。。
by: サバヤッコ * 2007/01/28 23:20 * URL [ 編集] | UP↑
サバヤッコ殿
こんばんは。
詳しくは分かりませんが、デレ~として持ち歩く商家の
馬鹿旦那もいたし、犬にやっちゃう金持ちのジジイも
いたようですよ。
記録にはありますが、
実際に小指を切ってやるという行為は
そんなに沢山はなかったようです。
そりゃそうですよね~(笑)
by: 作左 * 2007/01/29 23:51 * URL [ 編集] | UP↑

私めの愚問に答えてくださってありがとうございます。
犬にやっちゃうて酷い!!
しかし、昔の日本人て凄いですね。
by: サバヤッコ * 2007/01/30 23:32 * URL [ 編集] | UP↑

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