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作左衛門 江戸見聞記 九

江戸時代のモノの値段 二
私は時代劇の小説が好きでよく読みます。
読みすすむうちに、「嘉平は茶屋で煙草盆を引き寄せ、煙管で一服してからお茶と団子を食べ、銭を払ってふたたび歩き出した」のような記述がよく出てきます。
銭を払ったって、いったいいくらぐらい払ったのだろうと小さな疑問が浮かびあがります。
調べると、茶は一杯四文、団子が一串四文、二串食べたとして、合計十二文です。
十二文は一文約25円だから、300円前後ですね。結構安いですね~。
現代だったら御団子セットで500円、二十文ぐらいでしょうか。
モノの値段を調べていくと、庶民の生活が少しづつ見えてきます。江戸時代でも貨幣は、人が生きていくうえで欠かせないものです。庶民、武家、商人の息吹が身近に感じ、当時の喜怒哀楽の様子も窺い知ることもできます。

簡単なレートをご紹介します。ただし、前回にも書きましたが、江戸時代は約278年間続いているので、当然上がり下がりはあります。ここでは、一両約十万円というレートで換算いたします。(おおまかで江戸中期から後期で一両八万円から十万円とされています)
また、ちとややこしくなりますが、通貨には金貨、銀貨、銅貨(銭)の三種がありました。金貨は「両(りょう)、分(ぶ)、朱(しゅ)」を単位とします。これを計数貨幣といいます。銀貨は「貫(かん)、匁(もんめ)、分(ぶ)」という重さを単位とする秤量貨幣。銅貨(銭)が「文(もん)、貫文(かんもん)」という単位の補助貨幣です。ただし、銀貨にも中期以降には重さではなく「一分銀」や「一朱銀」のように計数貨幣が出てきます。また、四進法が基本となっています。

金一両=銀六十匁=銭四千文(四貫)=10万円
銀一匁=銭六六文(約)=1650円
一文=25円


金一両=金四分=金十六朱=銭四千文=10万円
金一分=金四朱=銭千文=25000円
金一朱=銭二五十文=6250円

「切り餅」と言われる帯封のついた小判、よく越後屋が悪代官に袖の下として菓子折りの下に敷いてある小判ですね。あれは一両小判が二十五枚です。一つで約250万円。あれが十個並んでいると2500万円ということになります。とんでもない額の賄賂ですね~(笑)。

さて、上記によると、「さぁ、二両三分と二朱でえ!さっさと出しやがれ」は
「287,500円、ちょうだいね」ということになります(^^)
では、実際に流通していた貨幣はどういったものがあったのでしょう。
江戸庶民が使用したのは、圧倒的に銭(文)です。小さな銅銭ですね。
分かりやすいように、文になるといくらぐらいなのかと付け足します。

大判 十両=四万文=100万円
この大判は慶長時代に作られ、江戸時代の市井(しせい)の庶民は拝むことはめったにできませんでした。流通もしません。藩同士の取引で使用したり、いざというときのためにお城の奥深くに溜め込んでいる藩もありました。金の含有量が約99%で、殆ど純金です。当時から骨董的な価値もありました。

小判 一両=四千文=10万円
二分金 二千文=5万円
一分金 千文=25000円
二朱金 五百文=12500円
一朱金 二百五十文=6250円
明和五匁銀 三百三十文=8250円
南鐐二朱銀 
なんりょうにしゅぎんと読みます。時代劇では「小粒」と言われてるもので目明しが手下に「小粒」を渡す場面によく登場します。五百文=12500円

一分銀 千文=25000円
二朱銀 五百文=12500円
一朱銀 二百五十文=6250円
天保通宝 銅銭で百文=2500円
四文銭 100円 この名のフォークグループがありましたね。(すみません、ありゃ六文銭でした~7/3)
寛永通宝 有名な銅銭です。一文=25円と四文=100円の二種類ありました。

これだけの種類の貨幣が流通し、ほかに為替や切手があります。ややこしいですね~(^^)
金貨と銀貨が混ざりあうと頭がこんがらがってしまいます。特に銀貨は重さで流通していて、毎日のようにレート変動がありました。
しかし、お江戸に暮らす人々は一瞬のうちに頭の中で換算し、なにごともなく種類の違うお金をまぜこぜにして使用していました。算盤は使用していましたが、現代のように便利な携帯カリキュレーターなんぞはありません。
少なくとも、現代よりは算術が発達していたと思われます。

次回より、お寿司とか、床屋代とかの
具体的なモノの値段を記述していきます。
コメント
とても参考になります!
私もご存じの通り、時代小説好きですが、
いつも小説の中に出てくるお金の価値というものが
あいまいな感じのまま読んでいました。
まあ、こんなぐらいかな?って。

実際一両小判は約10万円というのは説明にも多く、
それから想像していたのですが、
作佐様のこの記事で良く理解できました。
今後参考にさせて頂きます。
by: hive * 2006/07/03 14:16 * URL [ 編集] | UP↑
ハイブ殿
お役に立てて光栄です。
一両と一分と一朱と一文の金額だけ
覚えておけば、小説の方はだいたい
オッケーですよ。
武家物はだいたい金貨で市井物は文が多いです。
商人物がやっかいで銀貨がよく入ってきますね(笑)
作家さんによっても、レートが違うので、私の場合は強引に
全部上記のレートで読むことに
決めちゃってますi-237
でも、あまりこういうことにのめり込むと
危なくなってきます。

先日、家内がケーキを買ってきました。
「お、美味そうだな。何文だった?」
「……!」
i-229
by: 作左 * 2006/07/03 19:53 * URL [ 編集] | UP↑

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