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あかね空

あかね空。山本一力氏。
20060528223523.jpg

上方から江戸に来た豆腐職人の二代に渡る話し。
永吉が京から江戸に下り、まろやかな味の柔らかい豆腐を江戸で売ろうとする。
しかし、江戸では歯ざわりの違う硬い豆腐がよしとされ
上方との好みの違いを肌で感じるが
永吉は京都で修行した上方豆腐を必死で売ろうとする。
永吉は落ち着いた先の長屋の娘と恋に落ち、所帯を持って、子供を設ける。
家庭が出来、豆腐に邁進する永吉だが、江戸の豆腐屋仲間からの誹謗中傷などが常にまとわりつき、少しづつ家庭崩壊の危機が迫ってくる。
どうにか、上方の永吉の豆腐が根付いたときに永吉は他界する。
そして、倅の代へと移行し、苦労がさらに続く……

作者、山本一力氏はこの著作で直木賞を受賞した。
某お国の放送局でもドラマ化された覚えがあるような。
全体の2/3までは確かに面白い。
日本人のDNAに揺さぶりをかけるような
サクセスストーリーだ。
しかし、物語の主である永吉が亡くなり、妻のおふみも亡くなったあとは
ちと、読むのが辛かった。
永吉一代でこの物語の終了ではなかったのが残念。

豆腐に対する拘りもさることながら
だんだんと身内の衝突に重点が置かれていくのもなんだかな~だった。

サクセステーマと身内内のトラブルテーマを同じ比重で表現するのも
一読者として戸惑いを禁じえない。
また、後半になればなるほど、氏の筆力が軽くなっているにように感じる。
冒頭とのディティールに明らかに差が出てるからだ。

大分前に読んだが再読はできない。


コメント
感想が参考になりました
山本一力さんの作品、最近とても興味があるんです。
先々月に1冊読んでとても良かったので
これも買おうかなと思っていましたが、
作佐様の感想でちょっと考えます。

良くありますよね、最初はとてもいい感じなのに、
後半になると手抜きとまでは言わなくても
なんだか力が抜けているな~と感じる作品。
これもそんな感じでしょうか?
by: hive * 2006/05/29 17:03 * URL [ 編集] | UP↑
ハイブ殿
いや、まるっきりダメ~!という訳ではありませんよ。
もちろん、人それぞれの感想だと思います。
この「あかね空」の前のデビュー作、「損料屋喜八郎 始末控え」は
内容が濃くて面白いし「大川わたり」は円熟した味わいがあります。
「あかね空」は直木賞受賞ということで
過大な期待があったので、
それにしては……程度のことです。
大長編ではないので、一読はお勧めしますよん。
by: 作左 * 2006/05/30 19:03 * URL [ 編集] | UP↑

そうなんですか。

前に「深川黄表紙掛取り帖」を読んで
おもしろかったので、「損料屋喜八郎」も
読もうと思っていたんです。
「あかね空」といつも一緒に並んで売っているので、
どうかなと気になっていました。

一度読んでみたいと思います。
by: hive * 2006/06/01 15:10 * URL [ 編集] | UP↑
ハイブ殿
日本放送協会で、彼の原作で
「清水の次郎長」が始まりましたね。
う~ん、タイムリー!
なかなか面白そうです。

私の小説の面白さのスケールは
藤沢周平氏なので、比べるとどうしても……
比べてはいけないのかもしれませんが。
山本一力氏の小説は、肩の凝らない作品としては
いいかもしれません。

by: 作左 * 2006/06/02 23:06 * URL [ 編集] | UP↑

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