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作左衛門 江戸見聞記 六

やっとこさ、暖かくなってきやしたね~。
まだ、ちとはえ~でやすが、旧暦の五月二十八日になると川開きでやす。
江戸の町人たちはまだかまだかと待ってやした。
川開きに付き物の大川(隅田川)に架かる両国橋は、
江戸市中で最初に架けられやした~
長さが九十四間(約169m)、幅四間(約7m)の当時としては巨大な橋でやす。
明暦三年の大火(1657年めいれきの大火事)で、江戸市中の大半が灰塵と帰し、
避難民は大川を超えることが出来ず多くの死者を出しやした。
で、万冶二年(1659年)に架けられやした(寛文元年(1661年)という説もあり)。
本当の名は大橋といいやすが、武蔵国(東京)と下総国(千葉県)とを結ぶ橋なので、
両国橋という俗称が正式な名称になりやした。
橋の上、中央と東西には番所が設けられ幕府が管理してやしたが、
当時の巨大建造物でやす、
メンテナンスなどの維持費が膨大で
別名「金食い橋」とも言われやした。

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―江戸東京博物館より
東から両国広小路を見やす。屋根船(屋形船ではありやせん)がゆっくりと
移動してやす。


橋の東西両側は広大な火除け地となっていて、東側を「向こう両国」といい、
西側を「両国広小路」といいやす。
この西側の両国広小路は江戸屈指の盛り場でやす。
見世物小屋、料理屋、水茶屋などでひしめき合っていて、
屋台や髪結床が軒を連ねやす。
軽業(かるわざ・サーカス)、歌舞伎、
楊弓場(矢場・射的みたいなもので、お姉さんがいろいろと
世話を焼いてくれ、女性目当ての遊び場になっていく)、
のぞきからくり、居合抜き、猿回し、ラクダや像を見せた小屋もありやした。
ひでえのは、曲屁男……おならで音曲をやるという、なんとも胡散くせー芸でやす。
また、一丈二尺(3.7m)の大イタチ……でっけえ板に血がついてるだけでやす。
獲れたての河童……水を滴らせた合羽(雨具)を並べてやす。
世にも稀な大穴子……大きな穴に子供の人形がへえってやす。
こんな見世物小屋も堂々と建ってやした~(笑)
しかし見物してまともに、騙されただの嘘つきだのと怒るのは野暮の骨頂~。
笑い飛ばしてヨシでやす~。おおらかでやすな。
20060409095125.jpg

20060409095113.jpg
―江戸東京博物館より
いろいろな見世がひしめきあっておりやす。


橋の東側、向こう両国は、渡るとすぐ回向院がありやす。
ここは、勧進相撲の興行で有名でやした。
東西とも火除け地なので、全部仮小屋で簡単な作りでやした。
プレハブのようなもんでやすな~。
で、川開き~。この大川一帯は納涼の地でも有名で、
五月二十八日、花火がド~ンと上がると
江戸の夏が始まりやす。
屋形船、屋根舟、猪牙船(ちょきぶね)が水面にひしめきあい、
連日打ち上げられる花火に興じやした。

この花火の始まりは実は暗い話しから始まりやす。
八代将軍徳川吉宗(1716~1745)の時代に「享保の大飢饉」という飢饉が全国を襲い、
江戸でも疫病が流行しやした。
「こりゃ、いかん!」と幕府は祈祷と慰霊のために「水神祭」を開催いたしやした。
このときに川施餓鬼として花火を打ち上げたのが始まりでやす。
慰霊のための花火だったのでやすな~。
でも、その後は明るく発展しやす。
花火屋にはスポンサーが付いて「玉屋」「鍵屋」は大儲けでやす。
夜空に上がる花火はきれいでやすが、儚いでやすな~
花火は一瞬の美を尊ぶ江戸っ子気質の心意気を託し、
象徴でもありやした~(^^)

―このあたり 目にみゆるもの みなすずし
芭蕉の句でやす。

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―江戸名所図会より
老若男女、ひしめきあって楽しんでやす~(^^)

この地の納涼は五月二十八日に始まり、八月二十八日に終はる。つねに賑はしといえども、なかんずく夏月の間は、もっとも盛んなり。陸(くが)には観場所(みせもの)せきばかりにして、その招牌(しょうはい)の幟(のぼり)は風に飄(ひるがえ)りて翩翻(へんぽん)たり。両岸の飛楼高閣(ひろうこうかく)は大江に臨み、茶亭(さてい)の床机(しょうぎ)は水辺に立て連ね、灯(ともしび)の光は玲瓏(れいろう)として流れに映ず。楼船扁舟(ろうせんへんしゅう)、所せくもやひつれ、一時に水面を覆ひかくして、あたかも陸地に異ならず。弦歌鼓吹(げんかこすい)は耳に満ちて囂(かまびす)しく、実に大江戸の盛事なり。
―江戸名所図会より
天保七年(1836)に出版された江戸のパンフレットの一節でやす~(笑)
盛況の様が目に浮かびやすな~。

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